RAW現像ソフトを探しているとき、「DxO PhotoLab」という名前を見かけたことがある方もいるだろう。Lightroomほど知名度は高くないが、カメラとレンズの光学補正データベースとAIベースのノイズ除去技術で高い評価を得ているRAW現像ソフトだ。
この記事では、DxO PhotoLabの特徴・使い方・口コミ・料金を詳しく解説する。高感度撮影のノイズに悩んでいる方や、Lightroomとは違うRAW現像の選択肢を探している方はぜひチェックしてほしい。

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DxO PhotoLabとは
DxO PhotoLabは、フランスのDxO Labs社が開発・販売しているRAW現像・画像編集ソフトだ。Windows・macOSに対応しており、カメラやレンズの光学特性を自動補正する独自のデータベース「DxO Optics Module」を活用した高精度な補正が特徴だ。
記事執筆時点での最新バージョンはDxO PhotoLab 9で、バージョン9.6(2026年3月リリース)ではベイヤーセンサーに完全対応した新しいノイズ除去モデル「DeepPRIME XD3」が搭載されている。
DxO PhotoLabの主な特徴
1. AIノイズ除去「DeepPRIME XD3」
DxO PhotoLabの代名詞ともいえるのがAIベースのノイズ除去機能だ。「DeepPRIME XD3」はディープラーニングを活用してノイズを除去しつつ、ディテールを最大限に保持する技術で、高感度撮影で発生するカラーノイズ・輝度ノイズを驚くほどきれいに処理してくれる。
ISO 6400以上で撮影した写真でもDeepPRIME XD3を適用すれば、まるでISO 800程度で撮影したかのようなクリアな仕上がりになるという評価もある。夜景撮影・室内撮影・野鳥撮影(高感度を使わざるを得ない場面)で特に恩恵が大きい。
もっとも、撮影の段階でカメラを固定できればISOを上げずに済む場面も増えます。夜景を撮る機会が多い方は三脚の用意も検討してみてください。
2. DxO Optics Moduleによるレンズ補正
DxO Labsはカメラとレンズの膨大な組み合わせを実測して光学特性データベースを構築している。このデータベースにより、歪曲収差・色収差・周辺減光・レンズソフトネスが写真を読み込むだけで自動補正される。Lightroomにもレンズプロファイル補正はあるが、DxOの補正精度はそれを上回るとの声も多い。
3. 非破壊編集
DxO PhotoLabの編集はすべて非破壊方式で行われるため、元のRAWファイルが変更されることはない。いつでも編集を元に戻したり、別の設定で再現像したりできる。
4. カラー補正とトーン調整
HSL(色相・彩度・輝度)の個別調整、トーンカーブ、スマートライティング(シャドウ・ハイライトの自動バランス補正)など、RAW現像に必要なツールが一通り揃っている。

DxO PhotoLabの料金
- DxO PhotoLab 9 ELITE(新規購入):29,999円(買い切り・永久ライセンス)
- アップグレード:バージョン7または8からのアップグレードは14,999円
- ライセンス台数:3台のコンピュータでライセンス認証可能
- 無料トライアル:30日間の全機能試用が可能(クレジットカード登録不要)
買い切り型でサブスクリプション料金がかからないため、長期的に見るとコストパフォーマンスが高い。また、公式ショップではプロモーションコードによる割引が適用できる場合もあるため、DxO公式ショップで最新の価格を確認するとよい。
DxO PhotoLabの口コミ・評判
高評価のポイント
- 「DeepPRIMEのノイズ除去が驚くほど優秀。高感度で撮った写真が生まれ変わる」
- 「レンズ補正の精度がLightroomより明らかに高い」
- 「処理は重いが、それに見合う仕上がりが得られる」
- 「買い切りなのでLightroomのサブスクから解放された」
改善を求める声
- 「写真管理機能が弱く、カタログの使い勝手はLightroomに劣る」
- 「DeepPRIME処理時のエクスポートに時間がかかる」
- 「マスク機能がLightroomほど直感的ではない」
- 「日本語の情報が少なく、学習に時間がかかる」
口コミ全体を見ると、ノイズ除去とレンズ補正の性能に対する評価が非常に高い一方で、写真管理やUIの使いやすさではLightroomに軍配が上がるという意見が目立つ(参考:E-M-Wonderful DxO PhotoLabレビュー)。
DxO PhotoLabの使い方(基本ワークフロー)
- 写真の読み込み:フォルダからRAWファイルを読み込む。対応するDxO Optics Moduleが自動ダウンロードされる
- 自動補正の確認:レンズ補正とデフォルトの自動調整が適用された状態を確認
- 露出・色の調整:露出補正、ホワイトバランス、HSL、トーンカーブで好みのトーンに仕上げる
- DeepPRIMEでノイズ除去:エクスポート設定でDeepPRIME XD3を選択
- 書き出し:JPEG・TIFF・DNGなどの形式で書き出す
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DxO PhotoLabのDeepPRIMEとDeepPRIME XD3の違い
DxO PhotoLabのノイズ除去には複数のモードがある。標準のDeepPRIMEでも十分に高品質だが、最新のDeepPRIME XD3はディテールの保持能力がさらに向上している。特に羽毛や木の葉のような繊細なテクスチャーを持つ被写体では、XD3のほうがより自然な仕上がりになるとの評価が多い。
ただしDeepPRIME XD3はDeepPRIMEより処理に時間がかかるため、大量の写真を一括処理する場合はDeepPRIMEを使い、特に仕上がりにこだわりたい写真だけXD3を適用するという使い分けが現実的だ。
羽毛の描写を追い込みたいなら、そもそも被写体を大きく写せる焦点距離があるかどうかも効いてきます。
DxO PhotoLabと他のソフトの使い分け
DxO PhotoLabはRAW現像とノイズ除去に特化しているため、写真全体のワークフローでは他のソフトと組み合わせて使うのが効率的だ。
- 写真管理:Lightroom ClassicやAdobe Bridgeで写真の取り込み・選別・レーティングを行う
- ノイズ除去+レンズ補正:DxO PhotoLabで高感度写真のノイズ処理とレンズプロファイル補正を適用
- 細かいレタッチ:Photoshopで不要物の除去や合成など、ピクセル単位の編集を行う
このように役割分担することで、各ソフトの強みを最大限に活かせる。DxO PhotoLabはプラグインとしてLightroom Classicから呼び出す使い方にも対応しているため、Lightroomの管理画面から直接DxO PhotoLabに写真を送れるのも便利だ。
DxO PhotoLabが向いている人
- 高感度撮影が多く、ノイズ除去にこだわりたい方
- レンズの光学補正を最大限に活用したい方
- サブスクリプションを避けて買い切りソフトを使いたい方
- Lightroomと併用して、ノイズ除去だけDxO PhotoLabに任せたい方
DxO PhotoLabは写真管理(カタログ)機能が限定的なため、大量の写真を管理するにはLightroomやdarktableなどの併用が必要になる場合がある。
DeepPRIME処理後のTIFFはファイルサイズが大きくなりがちです。書き出し先を外付けドライブにまとめておくと、内蔵ストレージを圧迫せずに済みます。

よくある質問(Q&A)
Q. DxO PhotoLabとLightroomは併用できる?
併用できる。LightroomからDxO PhotoLabに写真を送って処理し、結果をLightroomに戻すワークフローが可能だ。ノイズ除去とレンズ補正だけDxO PhotoLabに任せるという使い方をしているユーザーも多い。
Q. 対応していないカメラやレンズはある?
DxO Optics Moduleは新しいカメラ・レンズの発売後に順次追加されるため、最新機種への対応が遅れる場合がある。対応機種一覧はDxO公式サイトで確認できるので、自分の機材が対応しているか購入前にチェックしておこう。
Q. パソコンのスペックはどれくらい必要?
DeepPRIME XD3はGPU処理を活用するため、ある程度のグラフィック性能を持つパソコンが推奨される。GPUがない環境ではCPU処理になり、エクスポートに時間がかかる。メモリは16GB以上、GPUメモリ4GB以上が快適に使える目安だ。
Q. DxO PhotoLabでポートレートの肌補正はできる?
DxO PhotoLabには肌の質感を保ちながらなめらかに見せる「マイクロコントラスト」や「クリアビュー」といったツールがある。ただし、Photoshopのような細かいレタッチ(ニキビ消し・シワ消しなど)は得意分野ではないため、必要であればPhotoshopやAffinity Photoとの併用がよいだろう。
Q. DxO PhotoLabの書き出し形式は?
JPEG・TIFF(8bit/16bit)・DNG形式での書き出しに対応している。LightroomやPhotoshopとの連携を考えるなら、DNG形式で書き出してからLightroomに読み込むワークフローが便利だ。
まとめ
DxO PhotoLabは、AIノイズ除去「DeepPRIME XD3」とカメラ・レンズの光学補正データベースを強みとするRAW現像ソフトだ。高感度撮影のノイズ処理に関しては業界でも屈指の性能を持っており、「ノイズ除去ならDxO PhotoLab」という評価が定着している。
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