RAW現像ソフトといえばLightroomが定番だが、プロフォトグラファーの間では「Capture One」も根強い人気を持つ。色の再現性とテザー撮影機能に定評があり、スタジオ撮影を行う商業フォトグラファーを中心に世界中で愛用されている。
この記事では、Capture One Proの使い方・料金プラン・Lightroomとの違いを解説する。LightroomからCapture Oneへの乗り換えを検討している方や、より高度なRAW現像環境を求めている方はぜひ参考にしてほしい。

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Capture One Proとは
Capture One Proは、デンマークのPhase One社が開発しているRAW現像・写真管理ソフトだ。Windows・macOSに対応しており、カメラメーカーを問わず主要なRAWファイルに対応している。Phase Oneは中判デジタルカメラのメーカーでもあり、その技術力がソフトウェアにも反映されている。
プロの現場での評価が高いのは、テザー撮影(カメラとPCを接続してリアルタイムで画像を転送・確認する撮影方法)の安定性と、色処理の正確さだ。特にスキントーン(肌の色味)の再現性はCapture Oneの得意分野として知られている。
Capture One Proの料金プラン
Capture One Proは「サブスクリプション」と「永久ライセンス」の2つの購入方法がある。
- サブスクリプション(Proプラン・月額):月々3,948円程度(詳細は公式サイトで確認)
- 永久ライセンス:49,188円程度(買い切り・記事執筆時点)
- サブスクの特典:5年間の継続で永久ライセンスに無料切り替え可能
- 無料トライアル:全機能が使える試用期間あり
サブスクリプションは「いつでも手数料なしでキャンセルできる」柔軟なプランで、新バージョンが出ても追加費用なしでアップデートできる。長期的に使い続ける場合は永久ライセンスのほうがコストを抑えられるが、まずはサブスクリプションで試して気に入ったら永久ライセンスに切り替えるのも賢い方法だ。最新の料金はCapture One公式サイトで確認してほしい。
Capture Oneの主な特徴
1. 色処理の精度が高い
Capture Oneは独自のカラーエンジンを搭載しており、RAWファイルからの色再現が非常に正確だと評価されている。特にポートレート撮影では肌色の再現性が自然で、Lightroomで同じ写真を開いたときよりも肌の色味が美しく出ると感じるユーザーが多い。
カラーエディターという機能では、特定の色域だけを選択して色相・彩度・明度を個別に調整できる。たとえば「空の青だけをもう少し濃くしたい」「服の赤だけを落ち着かせたい」といった繊細な色調整が直感的に行える。
2. テザー撮影の安定性
スタジオでカメラとPCをUSBケーブルで接続し、撮影した画像をリアルタイムでPC画面に表示するテザー撮影は、Capture Oneが得意とする領域だ。Lightroomにもテザー撮影機能はあるが、接続の安定性と転送速度ではCapture Oneが優位とされている。商業撮影のスタジオではCapture One一択という声も聞かれる。
テザー撮影は転送が途切れると撮影そのものが止まってしまうため、ケーブルの品質と長さも見落とせない要素です。
3. レイヤーとマスク
Capture Oneはレイヤーベースの部分調整に対応しており、写真の特定の部分だけに露出補正やカラー調整を適用できる。ブラシ・グラデーション・輝度マスクなどを使って精密な範囲指定が可能だ。
4. カスタマイズ可能なワークスペース
UIのレイアウトを自分の作業スタイルに合わせてカスタマイズできる。ツールパネルの配置、キーボードショートカット、ワークスペースの保存ができるため、自分だけの効率的な作業環境を構築できる。

Capture OneとLightroomの違い
色再現
Capture Oneのカラーエンジンは色の再現性と階調表現が優れているとの評価が多い。一方でLightroomはAdobe独自のカラーサイエンスに基づいており、プリセットやプロファイルの豊富さではLightroomが有利だ。
なお、どちらのカラーエンジンを選んでも、最終的な判断は表示している画面の色に左右されます。色の基準をそろえたい方には、色域や工場校正をうたったモニターが選ばれています。
写真管理
Lightroomのカタログ機能は大量の写真を管理するのに適しており、AI検索やキーワード管理が充実している。Capture Oneもカタログ/セッション機能を持つが、写真管理の総合力ではLightroomが一歩リードしている。
価格
Lightroomはフォトプラン(1TB)で月額2,380円(Photoshop付き)。Capture Oneはサブスクで月額約3,948円。Lightroomのフォトプランは価格にPhotoshopも含まれるため、コスパではLightroomが有利だ。ただしCapture Oneには永久ライセンスという選択肢がある。
テザー撮影
テザー撮影の安定性ではCapture Oneが大きく優れている。スタジオ撮影を行うプロにとってはCapture Oneを選ぶ大きな理由のひとつだ。
Capture Oneの基本的な使い方
カタログとセッション
Capture Oneには「カタログ」と「セッション」という2つのファイル管理方式がある。カタログはLightroomに似た方式で、すべての写真を一元管理できる。セッションは撮影案件ごとにフォルダを分ける方式で、商業撮影で使われることが多い。
RAW現像の基本ワークフロー
- 写真の読み込み:カタログまたはセッションにRAWファイルを読み込む
- 自動調整の確認:レンズプロファイルと基本補正が自動適用される
- 露出・ホワイトバランスの調整:ハイダイナミックレンジツールで露出、シャドウ、ハイライトを調整
- カラーの調整:カラーエディターで特定の色域を微調整
- 部分調整:レイヤーとマスクを使って写真の特定部分を補正
- 書き出し:プロセスレシピで書き出し設定を指定し、JPEG・TIFFなどで出力
Capture Oneは機能が豊富な分、学習コストはLightroomより高めだ。公式チュートリアルやYouTubeの解説動画を活用しながら少しずつ操作を覚えていくのがよい。
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Capture Oneのスタイル機能(プリセット相当)
Capture OneにはLightroomのプリセットに相当する「スタイル」という機能がある。スタイルを適用すると編集パラメーターが一括で反映され、写真の雰囲気をワンクリックで変えられる。Capture One公式サイトではフィルムシミュレーション系のスタイルパックが有料で販売されているほか、サードパーティからも多数のスタイルが提供されている。
スタイルは「ビルトインスタイル」「ユーザースタイル」「パックスタイル」に分類されており、自分で作った編集設定をスタイルとして保存・共有することも可能だ。
Capture Oneのキーボードショートカットとカスタマイズ
Capture Oneはキーボードショートカットを自由にカスタマイズできるため、Lightroomから乗り換える際にLightroomと同じショートカットキーを割り当てることも可能だ。作業効率を上げるために、よく使う機能にショートカットを設定しておくのがおすすめだ。
ショートカットを片手側に集約したい方には、キーを自由に割り当てられる左手デバイスという選択肢もあります。
ワークスペースのカスタマイズも柔軟で、ツールパネルの並び替え・タブの追加・表示/非表示を自由に設定できる。「ポートレート用」「風景用」「テザー撮影用」など、用途ごとにワークスペースを保存しておけば、撮影ジャンルに応じて瞬時に作業環境を切り替えられる。
Capture Oneが向いている人
- 色の再現性と階調表現にこだわるフォトグラファー
- スタジオでテザー撮影を行うプロフォトグラファー
- ポートレート撮影で肌色の仕上がりを追求したい方
- UIをカスタマイズして自分だけの作業環境を作りたい方
- 永久ライセンスでRAW現像ソフトを所有したい方

よくある質問(Q&A)
Q. LightroomからCapture Oneに乗り換えは簡単?
Capture OneにはLightroomのカタログを読み込む移行機能がある。ただしLightroomの編集内容(プリセット、ブラシ補正など)は完全に引き継げないため、写真データの移行はできても編集は一からやり直しになるケースが多い(参考:Lightroomからの乗り換え解説)。
Q. Capture Oneでノイズ除去はできる?
基本的なノイズ除去機能は搭載されているが、DxO PhotoLabのDeepPRIMEのようなAIベースの高度なノイズ除去は搭載されていない。ノイズ除去に特化した性能を求める場合は、DxO PhotoLabとの併用も検討しよう。
Q. iPad版はある?
Capture Oneにはモバイルアプリが提供されており、iPadやiPhoneで写真の閲覧・レーティング・簡易編集が可能だ。ただしデスクトップ版と同等のフル機能ではないため、本格的な現像はPC上で行う形になる。
まとめ
Capture One Proは、色再現の精度とテザー撮影の安定性で高い評価を得ているプロフェッショナル向けRAW現像ソフトだ。カラーエディターによる繊細な色調整は他のソフトにはない魅力があり、ポートレートや商業撮影で真価を発揮する。
サブスクリプションと永久ライセンスの2つの購入方法が用意されているため、自分の予算と使い方に合わせて選択できる。まずは無料トライアルでその色の再現性と操作感を体験してみてほしい。
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