Photoshopのサブスクリプション費用に負担を感じている方の間で注目を集めているのが、買い切り型の本格画像編集ソフト「Affinity Photo 2」だ。一度購入すれば追加費用なしで永続的に使えるため、ランニングコストを抑えつつプロレベルの写真編集をしたい方にとって有力な選択肢になっている。
この記事では、Affinity Photo 2の基本的な使い方、料金体系、Photoshopとの違いを解説する。買い切りソフトで写真編集環境を整えたい方はぜひ参考にしてほしい。

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Affinity Photo 2とは
Affinity Photo 2は、イギリスのSerif社が開発した画像編集ソフトだ。Windows、macOS、iPadに対応しており、写真のRAW現像・色調補正・レイヤー編集・合成・レタッチまで幅広い作業をこなせる。
Photoshopと同等レベルの編集機能を持ちつつ、サブスクリプションではなく買い切り型で提供されているのが特徴だ。Affinity Photoはカメラマンだけでなく、グラフィックデザイナーやWebデザイナーにも愛用されている。
Affinity Photo 2の料金体系
Affinity Photo 2は買い切り型のソフトウェアで、支払いは購入時の1回だけ。月額料金は発生しない。
- 通常価格:詳細は公式サイトで確認(セール時に大幅割引されることがある)
- ユニバーサルライセンス:Affinity Photo 2・Designer 2・Publisher 2の3本セットでお得に購入可能
- 無料トライアル:購入前に試用期間で全機能を試せる
セール時にはソースネクストなどの販売代理店で大幅な割引が行われることがあり、通常価格よりかなりお得に入手できるタイミングもある。最新の価格はAffinity公式サイトで確認してほしい。
Photoshopのフォトプラン(月額2,380円)と比較すると、Affinity Photo 2は数ヶ月分の利用料で買い切れるため、長期的に使うほどコストメリットが大きくなるのが魅力だ。
Affinity Photo 2の基本的な使い方
5つのペルソナ(作業モード)
Affinity Photo 2には「ペルソナ」と呼ばれる5つの作業モードがある。これがAffinity Photo独自の設計で、作業内容に応じてモードを切り替えることで効率的に編集できる。
- 写真ペルソナ:メインの画像編集モード。レイヤー・ブラシ・フィルター・色調補正などの操作を行う
- 現像ペルソナ:RAW現像用のモード。露出・ホワイトバランス・ノイズ除去などを非破壊で調整
- マッピングペルソナ:360度写真やHDRマッピングの編集
- 書き出しペルソナ:複数のファイル形式で一括書き出し
- Liquifyペルソナ:画像の歪み・変形処理
RAW現像の流れ
RAWファイルをAffinity Photo 2で開くと自動的に「現像ペルソナ」が起動する。ここで露出・コントラスト・ホワイトバランス・ハイライト/シャドウ・シャープネス・ノイズ除去などの調整を行い、「現像」ボタンを押すと写真ペルソナに移行してさらに細かい編集ができる。
現像ペルソナのインターフェースはLightroomに似た操作感で、RAW現像ソフトを使ったことがある方なら直感的に操作できるだろう。
逆にRAW現像そのものが初めてという方は、ペルソナの切り替えでつまずきやすいところです。手元に1冊置いて辞書代わりに使う方も多いです。
レイヤー編集
Affinity Photo 2のレイヤー編集機能は非常に充実しており、無制限のレイヤーをサポートしている。調整レイヤー、マスク、ブレンドモード、クリッピング、グループ化など、Photoshopユーザーが慣れ親しんでいる機能はほぼ揃っている。

Affinity Photo 2とPhotoshopの違い
料金モデル
Photoshopは月額制のサブスクリプション。Affinity Photo 2は買い切り型。長期的なコストではAffinity Photoが大幅に有利だ。
AI機能
PhotoshopはAdobe Sensei/Fireflyを活用した「生成塗りつぶし」「ニューラルフィルター」などのAI機能を搭載している。Affinity Photo 2にはこうしたAI機能はまだ搭載されていないため、AI補助を重視するならPhotoshopが優位だ。
AI機能まで含めて比べたい方は、Photoshop側の実売価格も一度確認しておくと判断しやすくなります。
PSDファイルの互換性
Affinity Photo 2はPhotoshopのPSDファイルを読み込める。ただし一部のPhotoshop固有機能(スマートオブジェクト、一部のフィルターなど)は完全に再現できない場合がある。
プラグイン・エコシステム
Photoshopは長い歴史の中で膨大なプラグインやアクションが開発されている。Affinity Photoもプラグインに対応しているが、種類と数ではPhotoshopに及ばない。ただしAffinity Photoネイティブのマクロ機能で定型作業の自動化は可能だ。
Affinity Photo 2の強み
- 買い切りで追加費用なし。長期利用でコストを大幅に削減
- RAW現像からレタッチまで1本のソフトで完結
- iPad版も買い切りで利用可能(デスクトップ版とは別売り)
- 動作が軽快でPhotoshopよりも少ないメモリで動く
- PSDファイルの読み書きに対応
iPad版まで視野に入れると、撮影から帰ってきた日のうちにソファで現像を済ませる、といった使い方もできます。
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Affinity Photo 2が向いている人
以下のような方にはAffinity Photo 2がフィットしやすい。
- Photoshopのサブスク費用を節約したい方
- RAW現像と画像編集を1本のソフトで済ませたい方
- iPadでも本格的な写真編集をしたい方
- 趣味で写真を楽しんでおり、プロ向けのAI機能は不要な方
逆に、AIによる生成塗りつぶしや被写体自動選択を多用する方、Adobe CCの他のアプリ(Illustrator、InDesignなど)との連携が必要な方はPhotoshopのほうが適している(参考:キャド研 Affinity PhotoとPhotoshopの違い)。

Affinity Photo 2を使いこなすヒント
マクロ機能で定型作業を自動化
Affinity Photo 2には「マクロ」機能が搭載されており、繰り返し行う編集作業を記録・再生できる。たとえば「リサイズ→シャープネス適用→JPEG書き出し」という一連の流れをマクロに記録しておけば、次回以降はワンクリックで同じ処理を実行できる。ブログ用の写真を大量に処理する場面で重宝する機能だ。
フォーカスマージで被写界深度を合成
Affinity Photo 2にはフォーカスマージ機能があり、ピント位置を変えて撮影した複数枚の写真を合成して、全体にピントが合った1枚を作れる。マクロ撮影や商品撮影で活躍する機能だ。
フォーカスマージを試すなら、まず被写体にぐっと寄れるレンズが1本あると素材を撮りやすくなります。
HDRマージで白飛び・黒つぶれを防ぐ
露出を変えて撮影した複数枚の写真からHDR画像を合成する機能も内蔵されている。風景写真で空と地面の明暗差が大きい場面で使うと、白飛びや黒つぶれのないダイナミックレンジの広い写真に仕上がる。
HDRマージは同じ構図で露出だけを変えた複数枚が前提になるため、カメラを固定できる三脚があると成功率が上がります。
よくある質問(Q&A)
Q. Affinity Photo 2にアップデート費用はかかる?
マイナーアップデート(例:2.1→2.2)は無料で提供される。ただしメジャーバージョンアップ(例:2→3)の際は新たに購入が必要になる可能性がある。それでもサブスクリプション累計額に比べればはるかに安く済むケースがほとんどだ。
Q. Lightroomの代替にもなる?
RAW現像機能は搭載されているが、Lightroomのような写真管理(カタログ機能)やバッチ処理には対応していない。大量の写真を効率よく管理・現像したい場合は、別途darktableなどの写真管理ソフトとの併用を検討しよう。
Q. Affinity Photo 2で作成したファイルは他の人と共有できる?
PSD形式やJPEG・PNG・TIFFでの書き出しに対応しているため、他の編集ソフトを使っている人とのファイル共有は問題なく行える。Affinity独自の「.afphoto」形式で保存した場合は、Affinity Photoがインストールされた環境でのみ開ける。
Affinity Photo 2の動作環境
Affinity Photo 2はPhotoshopに比べて動作が軽い傾向がある。メモリ4GB以上で動作するが、快適に使うには8GB以上が望ましい。大きなRAWファイルや多数のレイヤーを扱う場合はメモリ16GB以上を確保しておくとストレスなく作業できる。macOS・Windowsの両方に対応しており、WindowsはWindows 10以降をサポートしている。iPad版はApple Pencilにも対応しており、タブレットでの直感的なレタッチ作業が可能だ。外出先でもiPadで本格的な写真編集ができるのは、モバイルワークを重視するフォトグラファーにとって大きなメリットだろう。
まとめ
Affinity Photo 2は、Photoshopに匹敵する機能を買い切り価格で手に入れられる画像編集ソフトだ。RAW現像・レイヤー編集・レタッチ・合成といった写真編集に必要な機能が一通り揃っており、PSDファイルとの互換性も確保されている。
AI機能やプラグインのエコシステムではPhotoshopに及ばない部分もあるが、サブスクリプション費用をかけたくない方や趣味で本格的な写真編集を楽しみたい方にとっては、コストパフォーマンスの高い選択肢だ。まずは無料トライアルで操作感を確かめてから導入を検討してみてほしい。
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