カメラ選びでまず突き当たるのが「一眼レフとミラーレス、どっちがいいの?」という疑問ではないでしょうか。名前は似ていますが、両者は内部構造から得意分野まで大きく異なります。
先に結論を述べると、これからカメラを始める方にはミラーレスをおすすめします。ただし、一眼レフにしかないメリットも存在するため、自分の用途や予算に合わせて判断することが大切です。
この記事では、一眼レフとミラーレスの違いを「構造」「サイズ・重量」「ファインダー」「AF性能」「バッテリー」「レンズ」「将来性」の7項目に分けて比較します。それぞれのメリット・デメリットを客観的に整理しましたので、カメラ選びの参考にしてください。

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比較1:内部構造の違い
一眼レフはミラーで光を反射させる
一眼レフカメラの内部には、レンズから入った光を上方に反射させるミラー(反射鏡)が備わっています。この光はペンタプリズム(またはペンタミラー)を経由して光学ファインダーに導かれ、撮影者の目に届きます。シャッターボタンを押した瞬間、ミラーが跳ね上がって光がセンサーに到達し、画像が記録される仕組みです。
ミラーレスはミラーを省略した構造
ミラーレスカメラは文字通りミラーを持たず、レンズから入った光が直接イメージセンサーに当たります。センサーが受けた映像をデジタル処理し、電子ビューファインダー(EVF)や背面液晶に表示します。ミラーを省略した分だけボディを小型・軽量に設計できるのが最大の構造的メリットです。
比較2:サイズと重量
軽さはミラーレスの大きな優位
ミラーボックスを内蔵しない分、ミラーレスカメラは一眼レフより一回り小さく、100〜200g程度軽いのが一般的です。たとえば、Canon EOS R50(ミラーレス)は約329g、Canon EOS Kiss X10(一眼レフ)は約449gで、その差は約120gです。
120gの差は数字以上に体感として大きく、首からぶら下げて一日中持ち歩く場合に疲労度が明確に変わってきます。旅行やスナップ撮影で常にカメラを携帯する方には、この軽さは見逃せないポイントです。

比較3:ファインダーの見え方
光学ファインダー(OVF)は遅延ゼロ
一眼レフの光学ファインダーは、レンズを通した光をそのまま見るため、映像の遅延(タイムラグ)がまったくありません。被写体の動きにリアルタイムで反応できるこの特性は、スポーツや野鳥撮影においてメリットになります。
電子ファインダー(EVF)は仕上がりが事前にわかる
ミラーレスの電子ファインダーは、撮影前に露出やホワイトバランスの効果をリアルタイムで確認できるのが最大の強みです。シャッターを切る前に「この設定で撮るとこう写る」ということが把握できるため、露出の失敗が大幅に減ります。
また、暗い場所でもファインダー内を明るく増幅して表示できるため、夜景や室内など光量の少ないシーンでのフレーミングがしやすくなります。
光学ファインダーは「リアルな世界をそのまま見る」感覚、電子ファインダーは「撮影結果をプレビューしながら撮る」感覚です。どちらが良いかは好みの問題でもあります。
比較4:オートフォーカス性能
ミラーレスのAFは進化が著しい
最新のミラーレスカメラは、イメージセンサー全体を使って位相差AFを行う「像面位相差AF」を採用しています。画面のほぼ全域でAFが効き、被写体の瞳や体を認識して追い続ける高度な追従が可能です。
人物・動物・鳥・乗り物・飛行機など、被写体の種類を自動で識別するAIベースの被写体検出機能も、ミラーレスならではの機能です。
一眼レフのAFも実用レベル
一眼レフの位相差AFは、ミラーを使ってAF専用センサーに光を導く方式で、動体追従のスピード自体は十分に高速です。ただし、AF測距点がファインダー中央付近に集中しているモデルが多く、画面端にいる被写体へのピント合わせはミラーレスほど得意ではありません。
比較5:バッテリー持ち
一眼レフが大幅に有利
光学ファインダーは電力を消費しないため、一眼レフのバッテリー持ちはミラーレスの2〜3倍に達することも珍しくありません。一般的な一眼レフでは800〜1200枚程度の撮影が可能ですが、ミラーレスでは300〜500枚程度が相場です。
旅行先で一日中撮影する場合、ミラーレスでは予備バッテリーの携帯がほぼ必須になります。一眼レフであれば、バッテリー残量を気にせず撮影に集中できる安心感があります。

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比較6:レンズの選択肢と価格
一眼レフ用レンズは種類が豊富で安い
Canon EFマウントやNikon Fマウントは数十年の歴史があり、純正・サードパーティを含めた累計レンズ数は膨大です。中古レンズの価格も手頃で、1万円台から実用的な単焦点レンズが購入可能です。
ミラーレス用レンズは高性能だが高価
ミラーレス用のレンズは最新の光学設計で高い描写力を持つ反面、価格がやや高めに設定されています。ただし、シグマやタムロンなどのサードパーティメーカーがミラーレス用レンズの拡充を進めており、選択肢は急速に広がっています。
比較7:将来性
ミラーレスが業界の主流
Canon・Nikon・Sonyの主要3社はいずれもミラーレスに開発リソースを集中させており、一眼レフの新モデルは事実上登場しなくなっています。最新の技術、最新のAF機能、最新のセンサー性能は、すべてミラーレスに投入されている状況です。
将来的なシステムのアップグレードを考えるなら、ミラーレスを選んでおく方が安心です。ただし、一眼レフにはマウントアダプターを介してレンズ資産をミラーレスに引き継ぐ道が用意されているため、完全に行き止まりというわけではありません。
一眼レフは「完成された道具」として今でも十分使えますが、メーカーサポートの優先度がミラーレスに移行している点は理解しておく必要があります。
結局どちらを選ぶべきか
ミラーレスが向いている方
軽量・コンパクトなカメラが欲しい方、最新のAF性能を活用したい方、動画撮影も視野に入れている方、将来的にレンズやボディをアップグレードしていきたい方には、ミラーレスが適しています。
一眼レフが向いている方
予算を抑えてカメラを始めたい方、中古レンズを安く揃えて色々なレンズを試したい方、バッテリー持ちを重視する方、光学ファインダーの見え方に惹かれた方には、一眼レフにも十分な魅力があります。

よくある質問
Q. 一眼レフは修理できなくなりますか?
現時点では各メーカーとも修理サポートを継続していますが、製造終了から一定年数が経過すると部品の在庫がなくなり、修理が受けられなくなる可能性はあります。
Q. ミラーレスの電子シャッターの音が気になるのですが?
ミラーレスにはメカシャッターを搭載しているモデルもあり、一眼レフに近いシャッター感覚で撮影できます。完全無音の電子シャッターに切り替えられるのは、むしろミラーレスならではのメリットです。
Q. 一眼レフのレンズはミラーレスで使えますか?
各メーカーが純正のマウントアダプターを提供しており、一眼レフ用レンズをミラーレスに装着して使用可能です。Canon EF→RFアダプター、Nikon FTZ IIアダプターなどが代表的です。
まとめ
一眼レフとミラーレスの違いは、構造・サイズ・ファインダー・AF・バッテリー・レンズ・将来性の7項目に集約されます。総合的にはミラーレスが有利ですが、コスト面やバッテリー持ちでは一眼レフに分があります。
どちらを選んでも良い写真は撮れます。自分の撮影スタイルと予算に合った方を選び、まずは一枚でも多くシャッターを切ることが上達への近道です。
参考リンク:
ミラーレス一眼と一眼レフどっちがいい?(Rentio PRESS)
一眼レフとミラーレスの違い(タムロン)
ミラーレスと一眼レフの違いを比較(ヤマダ電機)
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