外付けストロボ(クリップオンフラッシュ)を導入すると、室内撮影やポートレートの仕上がりが大きく変わる。でも種類が多すぎて、何を選べばいいか分からないという声も多い。
外付けストロボは「純正品」と「サードパーティ品」の2つに大きく分かれる。純正品は安心感があるが高価で、サードパーティ品はコスパが高い一方で互換性の問題がある場合もある。
この記事では、初心者が最初に選ぶべきモデルからステップアップ向けまで、用途別におすすめの外付けストロボを紹介する。

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外付けストロボを選ぶポイント
ガイドナンバー(GN)
ストロボの光量を表す数値で、数字が大きいほど光が強い。初心者には GN36〜60 程度のモデルがおすすめ。室内のバウンス撮影からイベント撮影まで、幅広いシーンに対応できる光量だ。
GN20前後のコンパクトタイプは持ち運びやすいが、天井バウンスには光量が不足しがち。メインで使うなら GN40以上を目安にしよう。
TTL自動調光への対応
TTL(Through The Lens)対応のストロボは、カメラが自動で適正な光量を計算してくれる。初心者には操作がシンプルで失敗しにくいので、TTL対応モデルを選ぶのが基本だ。
バウンス機構(首振り機能)
発光部の角度を上下左右に変えられるかどうか。天井バウンスや壁バウンスを行うには、上下90度・左右180度程度の首振りができるモデルが理想的だ。
ハイスピードシンクロ(HSS)
通常のシンクロ速度(1/200〜1/250秒)を超えたシャッタースピードでストロボを使える機能。日中の屋外で開放絞りとストロボを組み合わせたいときに必要になる。
メーカー純正ストロボのおすすめ
Canon スピードライト EL-1
Canonのフラッグシップストロボ。GN60でバッテリーパック内蔵。チャージが速く、プロの連続撮影にも対応する。価格は高めだが、信頼性と耐久性はトップクラスだ。
Canon スピードライト 430EX III-RT
GN43の中級モデルで、アマチュアからセミプロまで幅広く使われている。ワイヤレス機能も搭載されており、オフカメラライティングにも対応できる。
Nikon スピードライト SB-700
操作性の良さで定評がある中級ストロボ。GN39で室内撮影には十分な光量。3つの配光パターンを切り替えられるのが特徴で、被写体までの距離に応じた最適な配光を選べる。
Sony フラッシュ HVL-F46RM
Sonyのミラーレスカメラに最適化された中級ストロボ。GN46でコンパクトなボディ。ワイヤレス通信にも対応しており、マルチフラッシュシステムを構築できる。

コスパ重視のサードパーティストロボ
Godox TT685II シリーズ
コスパで選ぶならGodox TT685IIが有力候補。GN60でTTL、HSS、ワイヤレス機能を搭載しながら、価格は15,000〜20,000円程度と純正品の半額以下で手に入る。
Canon、Nikon、Sony、FUJIFILM、Panasonic/Olympus用がそれぞれ用意されているので、自分のカメラに合ったモデルを選ぼう。Godoxのワイヤレスシステムは拡張性が高く、後々ストロボを追加してマルチ発光させることも可能だ。
Godox V1
円形の発光部が特徴的なストロボ。丸い光は影の境界が柔らかく、ポートレート撮影で自然な仕上がりが得られる。バッテリー内蔵でチャージも速い。価格は30,000円前後だ。
Godox TT600
マニュアル発光のみのシンプルモデル。TTL非対応だが、GN60の大光量で価格は7,000〜10,000円程度。ストロボの使い方を学びたい人や、マニュアルで光量をコントロールしたい中級者向けだ。
Nissin i60A
日本メーカーのNissinが手がけるGN60のコンパクトストロボ。直感的な操作性と安定した発光精度が魅力。価格は20,000〜25,000円程度で、品質と価格のバランスがよい。国内のサポート体制も整っているので、初めてのサードパーティストロボとして選びやすい。
Nissin i400
GN40のエントリーモデル。コンパクトで持ち運びやすく、価格も10,000〜15,000円程度。室内バウンス撮影には十分な光量で、初心者の最初の1台としてよい選択肢だ。
外付けストロボの価格帯の目安:
- エントリー(GN30〜40):7,000〜15,000円
- ミドルクラス(GN40〜60):15,000〜30,000円
- プロ向け(GN60〜):30,000〜80,000円
初心者はミドルクラスのTTL対応モデルを選ぶのがバランスがよい。
純正とサードパーティ、どちらを選ぶべきか
純正を選ぶべきケース
- TTLの精度を重視する人
- カメラとの互換性で不安を感じたくない人
- メーカーの保証・サポートを重視する人
- ファームウェア更新で機能追加を期待する人
サードパーティを選ぶべきケース
- コストを抑えたい人
- 複数台のストロボを揃えてマルチ発光したい人
- Godoxのワイヤレスシステムを構築したい人
- マニュアル発光メインで使う中級者以上

ストロボと一緒に揃えたいアクセサリー
ディフューザー
ストロボの光を柔らかくする拡散板。直射の硬い光をソフトにしてくれる。500〜2,000円程度で手に入るので、ストロボと一緒に購入しておきたい(参考:カメラ用ストロボおすすめ)。
充電池(eneloop等)
ストロボの電源として、eneloopなどの充電式ニッケル水素電池がおすすめ。チャージ時間が短く、ランニングコストも抑えられる。4本セットで1,500〜2,500円程度だ。
ワイヤレストリガー
カメラから離した位置でストロボを発光させるためのアクセサリー。Godoxの場合はX2TやXProが定番。マルチ発光でライティングの幅を広げるなら必須のアイテムだ(参考:Godoxストロボ比較)。
サードパーティ製ストロボは、カメラのファームウェア更新によってTTLが動作しなくなるケースがまれにある。購入前にメーカーの対応機種リストを確認し、ストロボ側のファームウェアも最新にしておくのが安全だ。
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ストロボの使い分けシーン
外付けストロボは1台あれば幅広いシーンに対応できるが、使い方は撮影内容によって変わってくる。
結婚式・パーティー撮影
天井が高い会場ではバウンス撮影が効きにくいので、ディフューザーを併用するのがポイントだ。ISO感度を上げつつストロボの光量を抑えると、自然な雰囲気に仕上がる。GN50以上のモデルが望ましい。
子供やペットの撮影
動きが速い被写体には、チャージ速度が速いストロボが向いている。連写に対応するために、電池はeneloopを新品で用意しておくのがコツだ。TTLモードなら露出の計算をカメラに任せられるので、シャッターチャンスに集中できる。
商品・フード撮影
壁バウンスやディフューザーで光を柔らかくし、レフ板で影を起こすのが基本的なセッティングだ。マニュアル発光で光量を固定すると、撮影ごとの明るさが安定する。

ストロボ導入後のステップアップ
1台目のストロボに慣れてきたら、次のステップとして検討したいのがオフカメラライティングだ。ストロボをカメラから離して設置することで、光の方向を自由にコントロールでき、スタジオで撮影したような本格的なライティングが自宅でも実現できる。
必要なアイテムはワイヤレストリガー(3,000〜10,000円程度)とライトスタンド(2,000〜5,000円程度)。この2つを追加するだけで、撮影のクオリティが大きく上がる。
Q&Aコーナー
Q. 最初の1台にGodox TT600はあり?
TT600はマニュアル発光のみなので、TTLに頼れず光量を自分で設定する必要がある。価格は魅力的だが、初心者にはTTL対応のTT685IIやNissin i400のほうが使いやすい。
Q. GodoxとNissin、どっちがいい?
コスパとシステムの拡張性ならGodox。操作性とサポート体制ならNissin。どちらも品質は十分なので、自分が重視するポイントで選ぶとよい。
Q. ストロボの寿命はどのくらい?
クリップオンストロボの発光管は、一般的に10,000〜50,000回程度の発光に耐えるとされている。プロが毎日使っても数年は持つ計算だ。ただし、フル発光を繰り返すと寿命が縮まるので、普段はTTLで自動調光にしておくのが発光管を長持ちさせるコツだ。
まとめ
外付けストロボは、TTL対応・GN40以上・バウンス機構ありのモデルを選べば、初心者でも使いこなせる。純正品は安心感があり、サードパーティ品はコスパに優れているので、予算と使い方に合わせて選ぼう。
迷ったらGodox TT685IIかNissin i60Aが初心者にはおすすめだ。ディフューザーと充電池も一緒に揃えておくと、すぐにバウンス撮影を始められる。
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